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お囃子の楽譜

囃子を学ぶには基本的に口唱歌を用いて、師匠から直接見て聞いて覚えるというのがセオリーであり、それこそが日本のお囃子の音になります。
保存会の多くは多分『楽譜?なにそれ?』という感じでしょう。
それが良いのです。

ところで、お囃子が盛んなところもあれば、後継者がおらずいつ廃れてもおかしくないというお囃子も大変多いです。
1番先に担い手がいなくなるのが大概笛です。

各地のお囃子で文化は全く違いますので一概には言えませんが、関東圏での多くは太鼓を1番最初に習う。

その次に笛。
曲の切り替えなどリードするために太鼓を把握していなければならない事と、そもそも音を出すのに苦労する事から、一人前まで育てるのに時間がかかる。

最後に鉦。
太鼓と笛両方を理解し、全体をまとめ引き締める。
ただ、なくても成立する事から立場としては実は1番適当になってしまう。(これはとても残念。鉦が上手い囃子連は本当にカッコいい)

ちょっと話が脱線しましたが、廃れそうな保存会においては、楽譜を作る事で後世に資料を残せて、曲の構成やリズムなどを整理出来るツールとしてメリットもあります。

そんな事で、お囃子の笛を楽譜にして下さいというご依頼を結構受けます。
単純に勉強のためとか、昔の音源はあるのでそれを譜面化してくださいとか、まぁ状況は様々ですが、やはりお囃子の存続が危ぶまれるところからご相談頂く事がほとんどです。
盛んなところは、前述の通り楽譜なんかなくたって連綿と受け継がれ、たくさんの『名手』が現れます。

他地域のお囃子に手を加えることはあってはなりませんが、ともかく残していかなければならないという地域にいたっては、メリットデメリットなどご理解頂いた上で柔軟にお引き受けしています。
うちと似ているお囃子で、吹ける人もいなくなり、昔の録音も資料も全くないという保存会の笛を全部作った事もありました。

そうやって、時代と共に少しずつ変わっていくのは良い事です。
そうしないと残れません。
良く言う話、今『伝統』と言われるものも、最初は『新作』だった。

もし上記のような事でピンと来た方、ぜひご相談下さいね^ ^

お囃子に限らず、譜面作成、資料作成、アレンジや作曲も致しますのでご依頼下さい。

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